現在、国土交通省により福井県今立郡池田町で建設が進められている足羽川ダムは、九頭竜川水系の足羽川、日野川および九頭竜川下流域における洪水被害の軽減を目的とするダムです。
しかし、ダム建設により、水源地域である池田町では、水没地域の住民が多数移転するなど、多大な影響を及ぼすことになります。また、移転対象となった住民の生活再建も重要です。ダムの効果は下流地域の広範囲に及ぶことから、流域全体として、これらの問題を考えていく必要があります。
そこで、福井県と下流受益者である福井市および旧春江町、旧坂井町、旧三国町(現坂井市)の出捐により、足羽川ダムの建設に伴う水没関係住民の生活再建対策、水没関係地域の振興などを行うことでダム建設事業の促進を図るため、平成8年3月に「財団法人足羽川水源地域対策基金」が設立されました。その後、公益法人制度改革に伴い平成26年4月1日に公益財団法人へ移行しています。 |